福音館『たくさんのふしぎ いのちのひろがり』付録
著者は、長年お世話になってます、生命誌研究館の館長の中村桂子先生。そして絵は、デザイナーになりたての頃に「ぼくのロボット大旅行」に出会って以来のファンだった松岡達英さんということで、やる気満々で挑みました。
38億年前に生まれた一個の細胞から始まって、現在地球上に暮らす71億人の人類まで連綿と続くいのちのひろがりを、たった一個の紙工作で表現するなんてことはとてもできませんので、せめてそのとんでもないスケールを感じてもらえればと、5億1千万年前のカンブリア紀、3億9千万年前のデボン紀、1億5千万年前のジュラ紀、そして現代の地球の姿を、入れ子式の地球儀で再現しました。小学3年生向けということで、でき上がった地球儀を見るとけっこうシンプルなものですが、何億年も前の大陸の姿をここまで再現するのはものすごく大変なことなのです。もちろん僕がやった訳ではなくって、世界中のデータベースを元に各年代の世界地図を作ろうという壮大な計画を進めているアメリカの地質学者・CR
Scoteseさんから提供していただいた地図をコツコツと展開図に落とし込みました。興味のある方はPALEO MAP PROJECTで検索してみてください。