生物を研究するだけでなく、その成果や面白さを表現することを通して、「生きている」を見つめ「生きる」を考える、JT生命誌研究館(Biohistory Research Hall/以下BRH)が発行する『季刊・生命誌カード』のグラフィックデザインを、2002年より担当しています。当時の編集者さんに懇願して作らせてもらった紙のおまけも70点を超え、さすがに手持ちのネタも尽き気味ですが、他所では絶対に作らせてくれないニッチなペーパークラフトを楽しみに購読し続けてくださる方もいらっしゃるとのこと。ご用命がある限り知恵を絞ってがんばります。
BRHホームページ https://www.brh.co.jp
紙のおまけのバックナンバーの一部は、こちらからダウンロードすることができます https://www.brh.co.jp/publication/cards/papercraft/
2024年 とび出す食草園のチョウ + 超遺伝子
【無料ダウンロード可】
WEB版のみの偶数号は昨年に引き続きとび出すチョウのカードを、カード版も発行する奇数号は、抜き型入りの展開図で、表現多型を生み出す超遺伝子をもつ生きものを紹介します。
2023年 チョウと食草カレンダー
【無料ダウンロード可】
イモムシは、種類ごとに特定の植物の葉しか食べません。蜜を吸うだけで食べることができない母チョウが、子供が食べる植物を見分けて卵を産みつける不思議を、飛び出すカードで紹介します。
2022年 近くて遠いトカゲのなかま
【無料ダウンロード可】
陸上動物の中では最も種類が多いトカゲですが、冬が苦手なのか日本の在来種はわずかに約30種。身近なようで、なかなかお目にかかれないトカゲのなかまに紙工作で迫ります。
2021年 となりの生命誌 【無料ダウンロード可】
昨年来この言葉を耳にしない日はない「ウイルス」。今現在は迷惑な存在としか思えませんが、生命誕生以来、善かれ悪しかれ生物にさまざまな影響を与えてきた重要な隣人でもあります。その巧みなしかけを体験してみてください。
2020年 しっぽの生命誌 【無料ダウンロード可】
生きものによって異なる「しっぽ」の働きに着目し、引っぱって遊べる生物3種を制作しました。
2019年 100号記念イヤー
季刊誌の発行100号を記念して、普段より贅沢な仕様の「わたしの今いるとところ、そしてこれから」「わたしの中の自然、自然の中のわたし」の2点を制作しました。
2018年 生命誌の容器
一般の方にはあまりなじみがないけれどエポックメイキングな生命現象と、それを生み出し支える自然環境との関係を、のりづけ不要・差し込み式のパッケージデザインの技法を使って紹介しました。
2017年 生命誌の樹
精密な抜きの入ったカードを2枚を組み合わせて作る立体系統樹。周囲にらせん状に巻きつけたパーツは時間スケールを表現しています。
2016年 卓上ゲノム展
研究館1階の展示ホールにこの年オープンした「ゲノム展」を、組み立て式のポップアップカードで再現しました。4点をつなげると展示全体を見渡すことができます。
2015年 とびだすそっくり生きもの
【無料ダウンロード可】
周囲の環境や生物そっくりに擬態するユニークな生物4種。組み立てた後はポップアップ式の台紙の上に飾っていただけます。
2014年 からくり古生物 【無料ダウンロード可】
からくり仕掛けで動く古生物3種を制作しました。サイズは小さめですが、抜き・折り済みで組み立ては比較的簡単です。
2013年 生命誌の立板古 【無料ダウンロード可】
生命誌のコンセプトを伝える3枚の絵「生命誌絵巻」「新・生命誌絵巻」「生命誌曼荼羅」を立体化しました。
2012年 パラパラめくる生命誌
【無料ダウンロード可】
粘着シート5枚、計60コマのシールで、様々な生命現象をパラパラ漫画にしました。お手元の本の角に貼って遊んでいただけます。
2011年 空飛ぶ生きもの大作戦
ペーパークラフトという言葉ではくくりきれない専門分野「紙飛行機」に挑戦しました。普段とは違う用紙と接着剤に苦労しました。
2010年 共生モビール
異なる生物同士が互いに、あるいは一方的に、作用して生活する「共生」を、ペーパーモビールで表現しました。
2009年 めぐる生命誌
年間テーマの「めぐる」にちなんで、回転式のしかけカードを用いて生物界の様々な「循環」を表現しました。
2008年 生きものやじろべえ
厚紙で作ったヤジロベエで、生物の体内や環境との間で絶妙に保たれる「バランス」を表現しました。
2007年 他人のそら似を生む進化
よく似た環境で生活する異なる生物がよく似た形に進化する「収斂進化」を、右と左で姿が異なる厚紙モデルで表現しました。
2006年 POP-UP生命誌展示
当時研究館のホールに展示されていた4つの展示の要の部分を、180度型のポップアップカードで再現しました。
2005年 生命誌コーギ
当時の副館長、中村桂子先生が生物学者の視点から医学生に向けて行った講義を、プルタブ式のしかけカードにまとめました。
2004年 ポップアップ生命誌
生命誌の考え方を支える、生物学の重要で基本的な考え方を、90度開くと立ち上がるポップアップカードに仕立てました。
2003年 飛び出す生命誌カレンダー
カレンダー入りのカードを三角形に折ると、中から渋いセレクトの蝶が現れます。
2002年 紙でつくる頭骨の進化
【無料ダウンロード可】
ヒトを含む4種の霊長類の頭骨をペーパークラフト。京都大学霊長類研究所の先生の監修を受けた解説付きです。