ポップアップ生命誌・その2 進化の形

第二回目は単細胞生物の進化です。ぼくたちが目にする身のまわりの生きものは、ほとんどが多細胞生物。細胞の多細胞化は約10億年前に始まり、それぞれの細胞が様々な機能を分業して受け持つことによって、多様な環境に適応してきました。その一方で、一つの細胞の中にいろんな機能を詰め込むことによって進化を遂げてきた単細胞生物もいます。その代表的なものが「藻類」。今回はその藻類の進化の過程で起こったであろう、二次共生の瞬間を立ち上がらせてみました。なーんて見てきたようなこと書いてますがあくまでも仮説ですからね。

 

これまで2年半このBRHカードのデザインをやってきて、遺伝のことやら進化のことやらいろんな図版を作ってきましたが、今回のこの「細胞内共生」の話が一番理解するのに時間がかかりました。いやぁ、単細胞だと思って舐めてたらずいぶんと面倒なことをやってるものです。でも一回分かってみるとなかなか面白いのですよ、この細胞内共生の話。生物にそこそこ詳しい方でないとカードだけではちょっと説明が足りないかもしれませんが、妙な形に立ち上がるカードを見て、ちょっと調べてみようかなという気持ちになっていただければ正にこちらの思うツボです。