2005年度の紙のおまけは、前からやってみたかった仕掛けカードです。ポップアップとは違って、型抜きしてしまうとバラバラになってしまう複数のパーツを管理して、これまでとは較べ物にならないくらい小さな面積でのりづけして、手作業で組み立てること1万数千部、毎年言ってるけど絶対に実現不可能だと思っていた企画でした。
中村桂子先生が生物学者の視点から医学生に向けて講義をするという趣向の「生命誌コーギ」。第1回目は今話題の『幹細胞(ES細胞)』です。つい最近、京都大学がヒト胚性幹細胞を作ることに国内で初めて成功しました。どんな組織や臓器にもなりうる可能性を持つ幹細胞、コレさえあれば障害を持つ臓器も元から入れ替えてバッチリ治療できるぜ!万能細胞バンザーイ!と、もてはやされがちな『幹細胞』ですが、倫理的な問題はさておくとしても、ヒトの体が自然におこなっていることから考えてみれば、現在達成されている研究の成果などほんの入口、報道されているほど簡単な道のりじゃないかもよ、というのが趣旨なんですが、そもそもその趣旨を理解するためには幹細胞に対する基本的な知識が欠かせません。このカードを引っぱりながら幹細胞の基礎知識を学んてみてください。