パラパラめくる生命誌・その1 

真核生物の誕生


今年も何とかひねり出した紙のおまけはパラパラマンガ、実は10年以上も前から温めていたアイデアなんですが、製本コストが合わないという理由でお蔵入りになっていたものを、製本はせずにシール紙を使うという代案で復活させました。ハーフカットの入った粘着シート5枚分、計60コマのシールをペロッとはがしてお手元のノートや本の角に合わせて貼っていけば、約10分で完成です。シールの厚みの分だけ本の角が分厚くなってしまうのはご愛嬌ってことで。

 

初回のお題は、細胞の進化。38億年前に生まれた地球上の最初の生物、真性細菌と古細菌が共生によってミトコンドリアや葉緑体を獲得して、我々動物の体を構成するユニコンタと呼ばれる細胞や植物を構成するバイコンタに進化し、さらには二次共生を経てハプト藻などの藻類の細胞に至るまでの20数億年間の歴史を、パラパラめくって約5秒間に閉じ込めました。細胞の進化の図は教科書などでもおなじみですが、動きが加わることによってより分かりやすいものになったのではないかと思ってます。共生の度に膜の数が増えてく理屈も一目瞭然ですよ。