ぼくが生まれた1960年代に、20世紀最高にして究極のSF映画『2001年宇宙の旅』が公開されました。原作アーサー・C・クラーク、監督はスタンリー・キューブリック。さすがに封切り時には見られませんでしたが、中学生の時田舎の映画館でリバイバル上映を見て、わけわかんないながらも、これはエライものを見てしまったとザワザワとした感覚を憶えた記憶があります。すぐに原作を読んで、もう一回見にいきました。
その映画に出てくる宇宙船がこれ、ディスカバリー号です。精子の形をモチーフにデザインされたそうです。映画を見ればわかりますが卵子にあたるのが木星、この二つがランデブーした時にいったい何が生まれるのかは、見てのお楽しみです。余談ですが、キューブリック監督はこの映画を作る際に、デザイン担当として、当時鉄腕アトムでブイブイいわせていた手塚治虫大先生に声をかけたそうです。スケジュールの都合で断ったそうですが、さすが我らが神様、でも手塚治虫がデザインしてたらちょっと違った映画になっていたかもしれません。