2013年は、今年で30周年のスーパーファミコンを作りました。
20代の中頃、自分の才能の無さにうんざりして2年半勤めたデザイン事務所を辞めた僕は、世界一周旅行でもして人生一回リセットしようと資金集めのアルバイトに明け暮れていました。その頃、大学の先輩の伝手を頼って面接を受け、1年間だけセガでアルバイトをしたことがあります。ゲーム経験はほとんど無し、他のアルバイトとの掛け持ちのため出勤は週2,3日という悪条件にもかかわらず雇ってもらえたのは、当時ソニック・ザ・ヘッジホッグが大ヒットし、それに続けとばかり連日連夜の総員体制で多くのゲーム開発を進めていた会社の勢いのおかげだったんでしょう。前のバイトを終え夜10時頃に出勤してそのまま徹夜でパソコンに向かってドット絵をポチポチ描き、2,3時間仮眠してまた次のバイト先へ、なんて生活が半年以上続きましたが、業界も僕自身も熱に浮かされているような時代だったおかげか、心身を壊すこともなく無事何作かのリリースに(少しだけ)かかわり、目標の旅行資金も貯めることができました。今ではゲームとはすっかり縁が切れてしまいましたが、特にソニックを作ったスタッフの仕事っぷりを間近に見ることができたのは、今から思うと大きな財産でした。って、スーファミ作っときながらセガの話ばっかりで失礼しました。