ウイルスペーパークラフト最終回の今回は、以前にカード本編でも記事になった巨大ウイルス「ミミウイルス」の姿を再現しました。従来知られていたウイルスより何倍も大きなミミウイルスは、1992年の発見から10年以上の間、細菌の一種だと考えられており、その名残りで「細菌に擬態(mimic)したウイルス」と名付けられました。アメーバに感染したミミウイルスは「スターゲート」と呼ばれる特徴的な五角形の門を開き、アメーバの体内にゲノムを放出します。電子顕微鏡写真を見るとちょっとびっくりするくらい綺麗な星形で、こんなものが自然界に存在するのが不思議に思うくらいなのですが、(おそらく物理的な制約でこうなった)正二十面体の体が外に向かって開くと必然的にこの形になってしまうことは、ペーパークラフトを作ってもらえれば分かると思います。
こんくらいの巨体になると、このウイルスに感染するウイルスまで登場してしまうのが自然の油断ならないところで、ミミウイルスの増殖過程を邪魔して自らを増やす「スプートニク」と呼ばれるウイルスも発見されています。紙面の都合でカード版には1個しか入れることができませんでしたが、WEB版では5個のスプートニクに加えて、解説付きの台座も用意しましたので、定期購読されていない方も是非ダウンロードして組み立ててみてください。