今年から刊行形態が変わった『季刊・生命誌』。トカゲシリーズの第3弾は、春のニホンヤモリに続き、紙の枚数や抜き加工への配慮はガン無視して、レバーを押すとエリマキがパカッと広がるエリマキトカゲをお届けします。エリマキを開くだけであればそれほど苦労はしなかったのですが、そこは生きものにこだわるBRHのこと、解説シートにあるように、ノドの組織由来の皮膚が変化したエリマキは、必ず口と同時に開きます。また、エリマキの根元が頭部とつながっているのも特徴。皮膚と違って伸縮性のない紙を折るだけでこの動きを再現することはなかなか難しく、折り目の数を変えたり向きを変えたり試行錯誤を繰り返しました。正直これが最適解なのかは自信がありませんが、紙ならではの曖昧さに甘えて何とかそれっぽい形に仕上げました。難易度はやや高めで、輪ゴムを使ったり厚紙とコピー用紙を使い分けたりとちょっとやっかいですが、完成した時の満足度は高いと思います。ようやく訪れる秋の夜長にでも是非挑戦してみてください。