空飛ぶ生きもの大作戦・その4 大空の最初の支配者となった巨大なトンボ【メガネウラ】

ここ数年のおまけの中では一番苦労した紙飛行機もようやく・・・もとい、いよいよ最終回。おかげさまで反響も大きいと聞いています。今回はトンボの祖先のメガネウラです。写真で見るとまんまトンボのようですが、古生代に生息していた本物は、羽根を広げた幅が60センチ前後と、空を飛ぶ節足動物としては史上最大。翅脈もシンプルで、羽根を小刻みに羽ばたかせながら飛翔するトンボとは異なり、まるで前回のアホウドリのように空を滑空していたと考えられています。

 

これまでの4点の中では、組み立ての精度や羽根の調整によって飛ぶ/飛ばないの差が一番大きい飛行機になってしまいました。調整がばっちり決まるとアホウドリよりもきれいに飛ぶ反面、どこかの何かが少し狂うとたちまちキリモミ状態に。その原因が作ってる本人も分からん。ちょっと調べたところでは、4枚の翼がX型に交差した羽根が空を飛ぶ理屈って完全には解明されていないようで、道理でスターウォーズのXウイング型の飛行機っていまだに見かけませんね。紙工作ならなおさらってことで許してやってください。

 

ちなみに名前のメガネウラ、「トンボ」→「トンボのメガネ」→「メガネ」→「メガネ・ウラ」、で「ウラ」って何?と勝手に連想ゲームをしていましたが、本当は「メガ・ネウラ(ネウラ=脈)」だそうです。ちなみついでに日本名はゴキブリトンボ。空を飛ぶ全長60センチのゴキブリを想像したら背筋がゾッとしました。