接着剤
工作用、木工用ののりを使います。スーパーやコンビニで売っている、白くて、乾くと透明になるものです。以前は速乾タイプを使っていましたが、乾くのが早すぎて微調整が効かないことが多く、近年はノーマルタイプに戻りました。
シンナー系の接着剤を指定する作家さんもいらっしゃいます。乾燥後でもシンナーを使えば位置調整が可能なので、細密な作品には向いているようです。図工の授業でよく使う「ヤマトのり」は、乾くまでの時間が長く、接着力も弱いのでおすすめしません。スティックのりは、展開図が平らなうちはいいのですが、組み立てながらのりづけするのがやっかいです。
のりづけに移る前に、一つのパーツの全ての折り筋をしっかり折り曲げて一度仮組みをし、どこからのりづけするのが楽で効率的か考えましょう。
ボンドは黄色がノーマル、白が速乾。セメダインは白がノーマル、黄色が速乾です。ややこしいですが、間違って買っても大して問題ありません。
つまようじ・竹串など
のりは容器から直接付けるのではなく、一度小皿などに出してからつまようじなどですくい、のりしろに薄く均一に塗ります。大量に使うとゴミになりうっとうしいので、僕は千枚通しを使っています。接着剤がかたまったらカッターで削ぎ落とし、1本でかれこれ10年以上使っています。
両面テープ
ある程度広い面、長い面に接着剤を使うと、水分で紙がゆがんでしまいます。それが気になる場合は両面テープを使います。10ミリ幅程度のものはどこでも買えますが、東急ハンズには、2ミリ幅からはじまって3ミリ、5ミリと細い両面テープが売っていて便利です。ただし貼った瞬間に固定されてしまうので、接着剤のようにヌルヌルとずらしながら位置を調整していくことができません。シンナー(ソルベントという商品名で売ってます)を使えば、紙を傷めずはがすことができます。
ピンセット
細かい部分、指の届かない部分の組み立てに、一本あると非常に便利です。これはあえて必携と言ってしまいましょう。
シリコンスプレー
貼る道具ではありませんが、ここで紹介します。「からくりペーパークラフト」を組み立てた後、回転軸と台座や、カムと他のパーツが接する部分にシリコンスプレーをひと吹きすると、てきめんに動きがスムーズになります。組み立てから時間が経って形が歪み、動きづらくなったモデルにも試してみてください。